5月19日、渋谷区公認で「バーチャル渋谷」が公開されました。
緊急事態宣言を受けて、あらゆる産業が自粛による経営悪化に見舞われていますが、最も影響を受けているのは、音楽をはじめとするエンタメ業界だと思います。コンサート、イベント、美術館、等、まず「訪れてくれる人」がいないとどうしようもない商売ですので。
飲食などの実店舗も大打撃ではありますが、まだ中食や宅食に切り替え可能であり、実際にUber Eatsは盛況と聞きます。もっとも、今後は既存の中食・宅食業者との競争が激化するでしょうが。
お話は戻って。
「バーチャル渋谷」は、KDDI株式会社、一般社団法人渋谷未来デザイン、一般財団法人渋谷区観光協会を中心とする「渋谷5Gエンターテイメントプロジェクト」とのことです。
在宅で、ライブ参戦やアート鑑賞をでき、エンタメ提供の新しい形を提案するということらしいです。
エンタメ業界の今後の進路のひとつとして似たイメージを持っていたため関心を持ち、試しに配信プラットフォームに登録してみました。
ざっくり動かしてみての感想ですが、一言で言うなら荒い。
実地での体験に代替できるものとして提案するなら、現時点では改善点が多いですね。一番気になったのはバーチャルの精度ですが、アバターを作るのに何やらいろいろと機器を揃えないとリアルなものにならないらしいです。今時、ゲームでも実際の動作をゲーム世界に簡単に反映できるんですけどね。
また、実地での体験に代替できることを売りにするなら、例えばアーティストのライブならグッズ販売に結び付けることも考えなければならないので、リアリティを向上させることはマストです。(Tシャツとかタオルとかラバーバンドとかライトとかいろいろあるんですよ。)
アーティストの方たちのコロナ下での活動を見ていますと、YouTubeをはじめとする配信に力を入れています。この流れでいくと、例えば無観客ライブのチケットを売り出して、チケット購入者だけYouTube配信を観られる、という形が今後の有力進路となりそうです。
もし、近未来系映画であるような、自身の姿をそのままバーチャルにできて、五感もリアルに再現できるようになるなら、5Gを活用したエンタメ産業は活況となりそうですが。(YouTube配信ではコメントはできても初めましての人たちとヘドバンするような一体感はない(笑))
何にせよ、選択肢が増えることは好ましいですので、「渋谷5Gエンターテイメントプロジェクト」が高精度に成長されることを願います。
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