一社労士の「芽」

コロナ問題を論理的に考える

9月になりましたが、新型コロナウイルス感染症の終息は遠そうです。本日、労働力調査7月分結果が出ましたが、完全失業率2.9%でした。
長期化するにつれ経営破綻も広がり、本日で全都道府県での発生にも至ったそうです。

人の接触や越境移動を控えながら経済活動を続けていくこと、在宅等で可能な仕事はテレワークを推進すること、が変わらぬ方向です。

今夏からテレワークマネージャーに就任しましたので、国の方針だけでなく企業や事業者団体でもテレワーク導入を進めることが切望されていると聞いています。対策のひとつとして積極的にITを導入したり、業務改善を行うことは、コロナ対策としてだけでなく働き方改革としても有効なので、好ましいことではあります。

ただ、実際にそれらが実行されているのかと言うと別問題で、やはり導入前にはある程度の対面コンサルティングは必要ですし、そもそも改革を進める体力が低下していっていますから、始まりもせずに急に案件が消えるというのが実情です。

助成金も「実行費用として支払った額の助成」ですから、まず先立つものがなければ助成金を検討するスタートにも立てないのが現状で、なんとか助成金を申請できる条件が整ったとしても、実際に審査が通り入金されるまでは一時的にキャッシュフローが厳しくなることの方が多いでしょう。

やはり、根本的解決は「短期間でコロナウイルスを撲滅すること」なんですね。
そこで多くの人に共有したい考え方がTOC(Theory Of Constraints(制約理論))です。

先月、定期的に参加している勉強会「TOCクラブ」で新型コロナウイルスにまつわる様々な問題の解決策を考えるワークショップがありました。

コロナウイルスに関する問題は一見すると非常に多く、ひとつひとつの問題に関しての議論も様々で意見の集約が難しい、というのが一般的な見方です。そこからどうやって解決策を導くのかですが、「たった一つのコアのジレンマは何か」をまずしっかり認識します。

コロナウイルスのコアジレンマは「規制を強める」と「規制を弱める」であり、それぞれ2つのLIFE(「命」と「暮らし」)を守ることを目的としている、というところから、ワークショップは始まりました。

一般的な議論ではこの2つは両立しないという前提で、いわゆる妥協案が採られています。ただし、TOCは問題解決に当たり妥協案は取らず、共通の目的(国民の安心・安全、生活を守る)を達成できる根本解決(「コロナウイルス撲滅」)を目指します。

どうやって撲滅していくのか、その間に考えられる派生問題は何か、そしてその解決策は何か、関心を持って頂けたらぜひワークショップのダイジェスト動画(「新型コロナウィルスにまつわる様々な問題を引き起こしているたった一つのコアのジレンマとは?」)を視聴してください。

冷静に分析し、果敢に短期決戦しましょう。

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