一社労士の「芽」

持病は忘れた頃にやってくる

健康のためにはよろしくないことですが、ひとり事務所をやっているとどうしても期間限定で無理をしなくてはならない時があります。

意外に思われるかもしれませんが、仕事が順調で「社会保険労務士としての仕事」をしている時の方が規則正しく生活しています。それは選択と集中の結果で、案件以外に力を振り分けないようにしているからということもありますが。

健康に構わず集中をしているのは、仕事を得るための仕事、いわゆる種まきに当たるものに取り組んでいる時です。アイデアを自身の中から発掘してきたり、それを磨いて形を整えたり、といったことなので、集中が続く限りは夜通しとなっても深く入り込んでいます。

それが先週半ば頃まで続いて、先が見える位置まで来れたところで、一気にダメージが出ました。過労暴露といいます。

いくつか持病がありますが、そのひとつがIgA腎症という慢性腎炎です。投薬治療も食事制限もなく経過観察だけなので、健康第一の生活をしていれば小康状態を保てます。ただし、健康第一が条件なので、この病気の特徴として、急激な温度変化にさらされる、疲労が蓄積される、そうなると一気に体調が傾きます。今夏は猛暑ですしね。

一応、朝はいつもの時間に起きれるのですが、この2日は体力回復に身体が入ってしまったらしく、ひたすら頭も身体も重く上手く働かない状態でした。今は少し回復して、ブログを書けるぐらいの頭の回転が戻っていますが。

もうひとつ困った持病が神経症です。これは子宮内膜症という婦人科の病気の治療で使ったディナゲストという治療薬の副作用によるものです。最も症状が酷かった時は安定剤を服用していました。今は基本的に落ち着いており、日常で服薬することはないのですが、頭に過度の負担がかかると一気に悪化します。故障を直した車と同じで、オーバーヒートしやすくなっている、というイメージです。

体調不良が数日続く時は、この2つのダブルパンチがほとんどです。自身の経験から、「治療と仕事の両立」を支援することを社会保険労務士としての仕事のひとつと決めていますが、実感として本当に両立は大変です。

同じように、病を抱えながら働く選択をしている多くの方が、無理をせざるを得ない状況になり代償としての状態悪化に苦しまれていると思います。健康第一なんて分かってはいるんですよね。でもそもそも、多くの場合、責任感から真摯に仕事に向かった結果、自身の健康を顧みることができなかったのでしょうから。

でもどうか、お勤めの方や事業主でも共に働く方がいらっしゃる方は、抱え込まずに周囲の人を頼りにしてください。

ひとり事務所の私は、仕事への影響を最小限にするべく、集中回復に入ります。

コメント

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。

CAPTCHA


PAGE TOP