SSDのインシデントから学んだ「環境の揮発性」とリスク管理の話

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はじめに

皆さんは、パソコンを起動した時にエラーが発生したことがあるだろうか?

多くの場合は、パソコンの再起動やソフトウェアのアップデートなど、パフォーマンス改善対策で不具合が解消する。
また、対策を行っても不具合が解消せず、Diagnostics(診断プログラム)を実行した結果何らかのエラーコードが表示されても、数時間後には自然解消することもある。
何度かこういう経験をすると、「また何かのバグなんだろうな」と感覚が鈍化していく。

つい最近、まさにそんな経緯から、エラーの繰り返しを認識しながらサポートへの問い合わせが遅れてしまったことがあった。

前触れなく訪れたSSDの突然死

5月下旬、業務で使用しているノートパソコンが突然起動しなくなった。
症状としては下記のとおりだった。

  • パソコン起動後、Wi-Fiエラーを繰り返す
  • Diagnostics(診断プログラム)を実行するとハードドライブエラーと出る
  • Advanced Test(診断プログラム)を実行するとハードドライブエラーと出る
USBインシデントに続き、短期間で2つ目のハード障害

本当に前触れはなかったのか

実は4月下旬と5月中旬に、パソコン起動時にエラーが出ていたが、パソコンのパフォーマンスを向上させる対策を行うと解消したり、対策で解消しなくても数時間後には自然解消したので、特に重い事態だと認識していなかった。
今回は前回までと違い、長い時間エラーが解消しなかったためメーカーのテクニカルサポートに問い合わせをしたところ、SSD自体の物理故障が濃厚となった。
SSDの交換修理を手配してもらう前の詳細確認として下記を行った。

  • Diagnostics(診断プログラム)を実行
  • BIOSリセット(エラーは解消せず)
  • BIOSリカバリー(リカバリー画面が出ない、赤青緑の画面が何回か出た後に電源がオフ)
  • Advanced Test(診断プログラム)を実行
  • 内蔵SSDの認識確認(「Type:{none}」「Device:{none}」と出る(SSDを認識しないという意味))

SSD交換とOS初期化

テクニカルサポートに症状の詳細を共有したところ、SSD交換が必要という結論となり、訪問修理を依頼した。
また、SSD交換に伴いOSが初期化されるため、下記に対応する必要が生じた。

  • ローカルに保存されているデータの退避
  • インストールしていたアプリの把握
  • ローカルの運用方針を検討

ローカルの運用見直しと復旧作業

これまでは、データの仮保存場所、よく使うデータの置き場所、としてローカルを使用していた。
今回のインシデントを受けて、デスクトップに入ることすらできなくなる事態が起こり得ると知り、パソコンを「揮発性の端末」として扱うことにした。

ローカル保存からWebドライブ(OneDrive)へ

  • 原則として、デスクトップにデータを置かない
  • アプリやローカルでしか開けないファイルなどは、例外的にデスクトップに置く
  • Webドライブ(OneDrive)にすべてのデータを保存し、デスクトップにはショートカットを置く

デスクトップ環境を備忘記録

  • Webドライブ(OneDrive)に「desktop」などの名称でフォルダを作る
  • アプリはメモ帳(txt)を利用して備忘記録してフォルダに保存
  • デスクトップに置いたショートカットの参照元となるデータをフォルダに保存
補足

デスクトップ復旧時のメモとして利用し、再構築の時間を短縮する目的。

揮発運用へ完全移行

幸運なことに、SSD交換修理前にデスクトップに入ることができた。「最期のパソコンのひと頑張り」に感謝。
また、Outlookについて、バックアップ(pst)はローカルに作られるので、交換修理直前のpstもWebドライブ(OneDrive)の備忘記録フォルダに格納した。

おわりに

短期間でUSBメモリのインシデントに続きSSDのインシデントにまで見舞われたが、パソコンを「揮発性の端末」として扱うという大きな運用変更により将来のリスクヘッジができた。
今回のインシデントから学んだ教訓は下記のとおりだ。

  • ハード障害は前触れなく発生する
  • データ救出は「できない前提」で設計する
  • 復旧の早さは、日頃の運用設計で決まる
  • デスクトップ環境の備忘記録は、リスク管理の一部

現在はSSDの交換修理が無事に終わり、揮発運用は安定している。

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