一社労士の「芽」

キャリアデザインとは人生設計

キャリア教育を子供時代から受けることが当たり前となりました。
私達が学生の頃は、高校の進路指導でさえ「入れる学校を受験」「入れる会社の面接を受ける」が普通で、学生側もどうなりたいのか、どんな仕事をしたいのか、ではなく、偏差値で進路を選択する人がほとんどだったと思います。

自我が強く、就きたい仕事がはっきりしていた私ですら、そのための方法論を得る機会はなく、結果として大学や専門学校の基礎情報を集めた冊子や人づてに知るわずかな情報を頼りに、なんとも危なかっしい進路選択をしていました。

その後、主な雇用形態(社員、パート、派遣社員)をひと通り経験し、職種も会計専門職、バックオフィス、社会保険労務士、とキャリアを積んで現在の社会保険労務士事務所所長に至りますが、学生時代からキャリア教育を受けていたら、もっと回り道は少なかったでしょう。

自身の仕事ではキャリア教育そのものに携わることはありませんが、甥姪へは彼らが小学生の頃からリアルなキャリアデザインをさせてきました。
大人になった自分には当たり前のことですが、求める将来像から逆算して現在にすべきことを考えること、ひとつの仕事には多くの職種があり、性別、健康、希望する収入や生活水準、何を生活や人生の充実と見るか、で最適解が変わること、これらは先人が伝えなければ自ら得ることは難しいです。

結果として、甥姪は希望する仕事に繋がる進学を勝ち取りました。
十代の子には厳しいキャリアコンサルティングだったかもしれませんが、チャンスを増やすことに繋がると理解して努力していました。

一方、キャリア教育を学校で当たり前に受けられる時代であっても、甥姪の話を聞いているといまだにやりたいこと挑戦したいこともなく、入れる大学で進路を決める子も多いようです。
甥姪のようにはっきりとした目的を持っている子は少数だそうです。

しかしながら、最近では大人の再教育、リスキリング(※)が注目され、個人としてもリカレント教育が推奨されています。
仕事人としての人生を充実させるだけでなく、個の人としても学び続け成長し人生を豊かにし、できる限り地域社会に貢献していくことを求められます。

ちなみに、諸外国では以前よりこのような教育がされているようです。
よく聞くのは、小学校から留年があるということです。
それも、学ぶ機会を子供から奪わないこと、キャリア形成を大切にしていることからのように思います。
また、お金の教育も子供時代からすることは有名な話ですね。投資信託を子供時代から運用する、なんて話も聞きます。
このことは、お金の側面からキャリア教育をしているとも言えるのではないでしょうか。

皆さんはどうですか?
学生時代を終え社会に出てからも継続して学び続けていますか?
それは、なりたい自分から逆算した計画的なものですか?
お子さんにそれらを日常から伝えていますか?

リスキリングのリンク先、厚生労働省HPの記事は「リカレント教育」となっていますが、内容はリスキリングであると判断し、リスキリングのリンク先としました。

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