一社労士の「芽」

町おこしの好機か?

コロナ対策として推進されているテレワークですが、先週ほぼ1ヵ月ぶりに事務所のある横浜へ行って、だいぶ浸透しているのだろうなと感じました。
一方、住まいのある地元ですが、午前中から商店街には人が溢れ(平常時比較)、スーパーが入場制限をしていました。

ここで捉え方が分かれると思います。

A.ロックダウンがささやかれているし、備蓄なんじゃない?
B.地元に人が戻っているから、昔のようなにぎわいだなぁ

スーパーの入場制限を初めて見ましたので、最初は私もA.寄りでした。需要に流通が追い付いていなくて品薄だから、朝からがんばって来るひとが多いのだろうな、と。確かにその一面があると思います。特に高齢の方や母のような障害者(下肢障害で歩くことに困難が伴う)は地元密着の生活ですから、品薄になる前に確実に必需品を買いたいですよね(買い占めではなく普通の日常の買い物)。

ただ、5分後、並ぶのを止めて歩きながら「待てよ?」と思いました。

昔、自分がまだ子供だった頃、地元の商店街にまだたくさんの商店があり賑わっていた時代、商店街ってこんな感じじゃなかった?

今は郊外の小さな町ではなく、東急沿線なことからも高級住宅街化し、様々な理由から商店街は商店街と呼べるようなものではなくなり、チェーン展開するスーパーやドラッグストア、コンビニぐらいしかなくなってしまった我が地元。

地元から離れた場所で働き、19時以降に地元に戻り生活の時間帯に入る、という1日から、地元で働き、働き方にある程度の自由度があり、仕事から生活への切り替えがタイムラグなくできる1日への変化。行動が変わり習慣が変わった、が正しいのかもしれません。

物事を様々な角度から捉えることが大切です。コロナの影響で「会社にも行けない」ではなく。痛勤が無くなり、仕事から生活への切り替えにタイムラグ(通勤時間)がなくなり、図らずして家族持ちの方は家族と過ごす時間が増えている。収入への心配は多かれ少なかれ、勤め人だけでなく自営業者もありますが、働き方を見つめ直している人も少なくないのではないでしょうか。

でも昔は働くのも生活するのも地元なのが当たり前だったんです。

企業も客足減を嘆き補償を国に求めるというところから抜け出し、チャレンジを始めたところもありますね。カラオケの鉄人さんでしたか。濃厚接触危惧業種と名指しされてしまった業界のひとつですが、「カラオケというサービス」から「サテライトオフィス・レンタルスペースという場所貸しサービス」へチャレンジをされています。

社会の需要に応えていく、が商売の基本ですので、柔軟な発想で難局を乗り切ろうという経営転換に注目しています。その一方で、単純に、多くが恐怖から足を止めがちな中、果敢に進もうとする一種の熱が感じられる人や企業が単純に好き(笑)

地元商店街の皆さん。私が子供だった時から経済・社会が大きく変わり、小規模店舗が経営を続けていくことが困難な時代、耐えてきた時間が報われる時かもしれません。
きっと、地元にいる時間が長くなった住民は、近いうちに地元の良さを再認識します。地元にも案外良い店があるんだなと。
その時、変わらない親しみやすさと共に、来店する住民の需要が何かアンテナを張ってください。

自ら起こす変革は、必要を源泉とする故に強い。

コメント

    • 山田幸子
    • 2020年 4月 08日 6:58pm

    疫病が流行した後、社会は大きく変わるそうです
    どんな社会が待っているにしろ、日本人として誇り高く年老いていきたいと思います。
    補償を声高に要求する姿に、悲しい気持ちになるのは私だけではないでしょう。
    腐らず前向きにとり組む企業が、新しい社会を作っていくのだと思います。

      • lpcnozomi
      • 2020年 4月 08日 7:14pm

      コメントありがとうございます(*^ー^)ノ♪

      例えば、一般的に社会的に弱い立場にある方(高齢者、障害者、ひとり親家庭、持病を抱えて働く方、etc…)に対しては、セーフティネットが適切に働く必要があります。
      個人や各企業の努力では限界があるからです。

      ただ、コロナ問題で一気に様々な問題が表面化はしましたが、「今、この時に始まったことなのか」という疑問は持ちます。
      働き方を考えなければならない、IT化は避けられない、中小企業の財務的な弱さを克服しなければならない、などは、先見性がある層はすでにわかり対応していたことです。

      自己責任の強要と受け取るのではなく、変化・成長の機会と捉えたいですね。

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